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湘南工科大学(藤沢市)で6日、「福祉ものづくり」の成果報告会があった。福祉に役立つ機械を開発した学生と、アドバイスなどをした身体障害者らが開発の背景や機能を発表し、実物も展示された。今年は全身まひの人の体のむくみを改善するマッサージ機、体の不自由な人がボウリングを楽しめる装置、身体障害者もこげるカヌーなどが発表された。
「福祉ものづくり」は障害や難病を持った人が生活の中で不便に感じていることを、利用者の目線で工学的に解決しようとする取り組み。学生が障害者などのニーズを聞き、開発する。工学が社会に貢献できる実感を持ってもらおうと2005年度に同大が始めた。
全身まひの人の体のむくみを改善するマッサージ機を製作したのは電気電子工学科4年の小嶋貴寛さん(23)、松本学さん(22)、渡辺毅さん(22)の3人。全身がまひする難病「筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)」患者で同大非常勤助手の舩後(ふなご)靖彦さん(52)の意見を聞き作業を進めた。
ALSは治療法がなく、発症約10年の舩後さんは人工呼吸器で呼吸し、現在は目と口元が少し動くだけになっている。寝たきりの生活で腕などのむくみに悩まされていた。
マッサージ機はバイブレーションを使って腕などの血流を改善するように設計。小嶋さんらは、昨年5月から舩後さんが暮らす千葉市の施設に何度も通い、試行錯誤を繰り返した。最初はベッドのサイズにあわなかったりしたが、最終的に舩後さんに納得してもらうものができたという。
小嶋さんらは「大変だったが、少し社会に貢献できた」と充実感をにじませた。舩後さんは文字盤を使い「不快な症状が改善した。大変喜ばしい」と感謝を述べた。
事業推進責任者の眞岩宏司教授(45)は「福祉ものづくりに取り組むと、学生はよい表情をする。今後も工学で新しい価値を創造したい」と話した。
障害者・患者の目線で「福祉ものづくり」
テーマ : ALS(筋萎縮性側索硬化症) - ジャンル : 福祉・ボランティア
タグ : 筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症 ALS