8.7
天国のファンにささぐ−。
ヤンキースの松井秀喜外野手(35)は5日(日本時間6日)、カナダ・トロントでのブルージェイズ戦で3−3と追いついた7回に代打で出場。
決勝打となる適時打を左前に落とし、16号ソロを放った前日に続く2試合連続打点で大きな仕事を果たした。
試合前には、大の松井ファンという2週間前に会った難病患者の訃報(ふほう)を知らされ、哀悼の一打にもなった。
ア・リーグ東地区首位のチームは8−4で3連勝。
この日レイズに敗れた地区2位レッドソックスとのゲーム差を2・5に広げ、6日(同7日)からの首位攻防4連戦(ヤンキースタジアム)に弾みを付けた。
鎮魂の一打が左前にぽとりと落ちた。
スウィッシャーのソロで3−3に追いつき、なおも7回1死三塁の好機で代打に立ったのは、勝負強さが売りの松井。
カウント1−1から2番手右腕ローニックの外寄りの151キロ速球を迷わず振り抜き、値千金の勝ち越しタイムリーをひねりだした。
「何とか外野に打ちたかった。球威に押されて詰まったが、フルスイングした結果。左翼手が結構下がっていたのでラッキーだった」。
共同電によると試合後の松井は少々苦笑い。
この後、捕手が本塁手前で落球し生還する幸運もあり、見事3連勝に貢献した。
天国のファンが勝利を呼んだのだろうか、それともナイン一丸でそのファンに勝利をささげたのだろうか。
試合前、筋萎縮性側索硬化症(ALS、ルー・ゲーリッグ病)と闘病中だったジョージ・マレーさんの訃報が届いた。
4日に38歳で亡くなったマレーさんは、7月22日にヤンキースタジアムで行われたオリオールズ戦に招待された。
選手らと楽しいひとときを過ごしたマレーさんから「自分は松井選手のビッグファン」と打ち明けられた松井は「これからも力になれるよう頑張りたい」と快打を約束していた。
マレーさんが医師から余命数年と宣告されているとは伝えられていたが、まさかわずか2週間後とは−。
大事なファンを失ったショックは相当なものだったはずだ。
ジラーディ監督は球団を代表して「ご遺族の心中をお察しします」とコメント。
「きょうは一振りに懸ける」と心に誓った松井も、代打という限られたチャンスの中で大きな一打を生み出した。
悲しみを乗り越え、宿敵Rソックスとの首位攻防4連戦に挑む。
ゴジラ、天国のファンへ決勝打
テーマ : ALS(筋萎縮性側索硬化症) - ジャンル : 福祉・ボランティア
タグ : 難病患者 筋萎縮性側索硬化症 ALS ルー・ゲーリッグ病